「対立」し続けることではなく、違いを乗り越えて「前に進む」力

水曜日。八柱駅駅頭よりスタート。

本日松戸市議会は六月定例会が開会。

報道でもありましたが、こだま典彦氏を副市長にする人事議案が松戸新市長より提出され、先ほど賛成多数で同意されました。

松戸新市長による小玉典彦さんの副市長起用の方針については、市民の皆さんの中でもさまざまな意見があると思います。

「懐の深さを感じる」という声がある一方で、「選挙中の主張と違うのでは?」と疑問をもつ方もいらっしゃるでしょう。

しかし、選挙はあくまで一つの通過点です。立場の違いが強調されるのは、ある意味で当然のこと。でも、本来の政治はその先にあります。

政治に求められるのは、「対立」し続けることではなく、違いを乗り越えて「前に進む」力です。

もし今回の決断が、小玉さんの政策や経験を再評価し、「対話」を通じて松戸の市政に活かそうという思いからであれば、それは非常に意義のある判断です。

たしかに、庁舎移転という大きな争点がありました。

けれど、松戸の課題はそれだけではありません。子育て、福祉、防災、地域経済、教育など、多くの課題が市民の暮らしに直結しています。

だからこそ、選挙戦を通じて浮かび上がった論点に、両者の力を合わせて取り組む意義があるのです。

また、小玉さんを支持した4万人を超える市民の想いも、「松戸をより良くしたい」という願いだったはずです。その声を市政に取り込もうとする姿勢は、「民意を切り捨てる」どころか、「より多くの民意を包み込む」ことにほかなりません。

政治に大切なのは、「勝った側だけの論理」ではなく、すべての市民の幸せを考える姿勢――つまり、共通善を大切にすることです。

今回の人事が、そうした想いのもとで行われたのであれば、私たち市民もまた、この動きを冷静に見つめ、成熟した視点で判断していく必要があります。

市政の行方を決めるのは、最終的には私たち市民一人ひとりです。

だからこそ、「対立」ではなく「対話」を選ぶ政治の姿勢に、しっかりと向き合っていきたいと感じています。

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